コロナワクチン3回目の有効性とか副反応はどんな感じ?3回目も打っておいた方がいいの?
コロナワクチン3回目の接種が2021年12月から始まります。初回同様にまずは医療従事者からのスタートです。
コロナワクチンについては常に不安が付きまといますよね。
日本でも現時点で75%程の方が2回の接種を終えています。海外では3回目の接種がすでに始まっているところもあり、有効性や副反応のデータが少しずつ発表されてきました。
これまで出てきた最新の知見を総まとめしました!英語の文献も読んで頑張りました!皆さん読んで下さい!
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3回目新型コロナワクチン接種 -有効性、副反応の頻度などのまとめ-【最新版】
ワクチンに関して、現在でも賛否両論の意見が聞かれています。
日本のワクチン接種状況:2021年11月15日時点で75%が2回接種済みです。
本記事は第25回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会で議論された内容をまとめたものです。
国内や海外で発表されている論文を基にデータを収集してワクチンの有効性や副反応について発表されています。
昨今のメディアでは正しい情報、誤った情報がたくさん出回っています。
ですが正しい情報を選んで自分に取り入れてほしい。そんな一心で本記事を作成しました。
一般向けの3回目の接種は2022年1月から開始される予定です。
不安はあると思いますが、本記事が皆さんの役に立つことを願っています。
それではよろしくお願いします!
日本の新型コロナウイルスワクチン3回目接種へのロードマップ
日本でも3回目の接種が開始となります。
2回目の接種から8か月以上の期間を空けての接種となります。
※自治体の判断によっては6ヵ月以上で接種可能と容認する予定です。
対象は18歳以上で2回目接種を完了した希望者全員です。
すでに医療従事者向けの3回目ワクチン接種は開始されています。一般の方向けの接種は感染者数の状況に応じて早める可能性は十分あります。
新型コロナウイルスワクチン3回目接種の意義と有効性
3回目のワクチン接種の意義はブレイクスルー感染の予防です。
今回の3回目の接種は特に②と④をフォローするために実施されることになりました。
2021年10月にカタールから以下のような論文が報告されています。
①2回のワクチン接種後、感染予防効果はしばらくの間は80%程と高く維持。徐々に低下して半年経過すると感染予防効果は20%前後へ低下する。しかし重症化を防ぐ効果は保持されている。
⇒感染することはあっても重症化しにくい
②3回目の接種で体内のウイルスに対する抗体5-7倍増加する。それにより感染予防効果は11.3倍、重症化予防効果は19.5倍高くなった。
⇒3回目の接種により感染予防効果も重症化予防効果も上昇する
つまり
・2回接種では感染予防効果は低下してしまっているので、3回目の接種で体内の抗体価を上げよう!
・2回接種後の重症化予防効果は残っている!
日本では現在このように考えられています。
3回目の接種後の効果がどれくらい継続するかについては現在進行形でデータを収集中です。今後、公式に発表されるのを待ちたいと思います。
次に3回目のワクチン接種の有効性についてです。
ファイザー、モデルナ共に高い有効性が得られています。
新型コロナウイルスに感染した後の体の中には中和抗体ができています。しかしワクチン2回接種した時の方が体内に100倍~1000倍中和抗体価があったことが分かっています。
そして気になるデルタ株やオミクロン株などの変異株に対しての有効性についてです。
このようにイギリスより発表がされています。
3回目の接種では日本は「交差接種」を認める方針で固まっています。
「交差接種」とは2回目まで接種したのワクチンと3回目接種するワクチンが違う種類であるということです。
①ファイザー3回
②モデルナ3回
③ファイザー2回+モデルナ1回
④モデルナ2回+ファイザー1回
上記4パターンいずれも
・副反応の症状や出現率について有意差がなかった
・ワクチン接種による有効性は95%程度と変わりがなかった
これらの結果が出ていることが根拠になっています。
ワクチンの最新の知見についてまとめます。
①重症化予防効果は6ヵ月以上は継続する
②3回目の接種によって副反応の程度は変わらない
③変異株にも有効である
世界中で感染予防よりも「重症化予防」にターゲットを当てて研究が進められています。
新型コロナウイルスワクチン3回目接種の副反応状況
副反応について2回目までのファイザーとモデルナの比較を順天堂大学が発表していたのでまとめました。
表にするとわかりやすいのですが、モデルナの方が副反応が強い結果になっています。
確かに周りの人からもモデルナ接種後の副反応が強くて辛い声が多く聞かれていました。
実はモデルナの方がファイザーよりも「mRNA」という成分が3倍多く入っています。だから副反応はモデルナの方が強い傾向にありました。
それを踏まえ3回目の接種ではモデルナは今までの半分の量での投与が決定しています。
3回目の接種に当たっての副反応については海外のデータが中心なので、それが日本人に当てはまるかはわかりません。ですが海外の報告では「3回目の接種によって副反応の確立や程度は上がらない」との結果が出ています。
※発熱のみ若干ですが若年層で上昇するかも?程度の示唆はされています。
若年層の心筋炎の発症についてはこれまでも警戒されていました。今後も警戒は必要になる副反応の1つです。
それに加え3回目の接種により「リンパ節炎」の可能性が懸念されており、特記事項として注意喚起されています。
「心筋炎」「リンパ節炎」共に仮に発生したとしても受診して適切な治療を受けることで完治する病気です。安心して3回目のワクチン接種に臨みましょう。
新型コロナウイルスに対する新薬の開発状況
各製薬会社で新型コロナウイルスに対しての経口治療薬を開発中です。
世界の中でも現時点で以下の3社がリードしている状況です。
ファイザー:パクスロビド
メルク:モルヌピラビル
塩野義:S-217622(研究コード)
治験の結果はいずれも重症化予防や死亡率の低下において結果を出しています。
詳細記事を用意しているので、こちらをご参照くださいね。
新型コロナの経口治療薬 メルクやファイザーの新薬の作用・副作用は?【看護師が解説】
まとめ
本記事でこれらのことについて紹介しました。
感染が不安…
ワクチン接種が不安…
これからの未来が不安…
常に不安に思ってしまう世の中です。
さらには今の時代、色んな手段で情報を取り入れることができる中、何が正しくて何が間違っているのかわからず、さらに皆さんの不安を増強させてしまう要因になると思います。
でも安心してください。新型コロナウイルスに対しての研究は日々進んでいます。ワクチン接種も最低限の副作用で受けることができるようになってきています。
僕の記事では最新の文献を使いながら正しい知識だけ発信していますので他の記事も見てみて下さいね。
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最後まで読んでいただき
ありがとうございました
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