「熱中症」や「脱水症」
自宅で一番起こしやすいのを知っていますか?
本格的に暑くなってきましたね。湿気も強くなってきました。
想像してみてください。
突然同居している家族が暑さで「熱中症」や「脱水症」で突然倒れたら…。
「熱中症」や「脱水症」は日々のちょっとした対策で予防できる病気です。
しかし、重症化すると死に至る病気です。
本記事は「脱水症状」編として、看護師として脱水症状の治療に携わっている僕が
- 脱水症状について簡単に説明
- すぐにできる脱水症状の対策
を解説します。

入院患者さんにも説明している内容を特別に公開するよ!
それでは、よろしくお願いします!
脱水症って??【簡単解説】


まずは簡単に脱水症について解説をします。
医学書院から発行されている「救急看護学」のP220-221を参考にします。
脱水症:水分や電解質が喪失した状態。水分と電解質の喪失具合で異なった症状が出現する。重症になれば意識障害出現、血管の閉塞による疾患(脳卒中や心臓疾患)、最悪死に至る。(上記参考書より引用し要約)
脱水症は水分と電解質の喪失具合で3パターンの分類がなされ、それぞれで異なった症状が出現します。
ここでお話しする電解質とはナトリウム(Na)です。
- 低張性脱水:水分よりも電解質を喪失
- 等張性脱水:水分と電解質の喪失が同程度
- 高張性脱水:水分の方が電解質よりも喪失
各分類の脱水による自覚症状について以下の表にまとめます。
低張性脱水 | 等張性脱水 | 高張性脱水 | |
口の渇き | (ー) | (±) | (+) |
頭痛 | (+) | (ー) | (ー) |
体のだるさ | 強い | 中等度 | 弱い |
精神状態 | 無気力・昏睡 | 傾眠 | 興奮状態 |
体のだるさや精神状態の症状出現は中等症~重症になります。
日々の暮らしの中では「口の渇き」「頭痛」を意識してみてください。
どの種類の脱水も怖いですが、特にナトリウム(Na)を多く失う脱水は生命の危機が強くなってしまいます。
そういった理由で「水分」「塩分(NaCl)」の摂取を積極的にしていく必要があるのです。
脱水症予防のための水分・塩分摂取のコツ


- 1日1.2-1.5リットルを目標
- 喉が乾きを感じる前にこまめに摂取
- 汗をかかない時は水、汗をかく時はスポーツドリンクが望ましい
- アルコールやカフェインが多い飲料は尿を増やすので水分カウントしない
- 飴やタブレットで塩分補給
喉が渇いた時には既に体内の水分量が足りていない状態です。
そのため、喉の渇きを感じる前にこまめに水分補給をしましょう。
電解質のナトリウム(Na)は汗や尿から体外へ出ていってしまいます。
ですので、汗をかく時は水分と同時に電解質の補給もしてくれるスポーツドリンクが望ましいです。
⇒脱水症予防にはスポーツドリンク、脱水症には経口補水液(OS-1)
⇒ポカリスエットとアクエリアスの違いは?脱水や熱中症予防にはどちら良い?
尿を増やしてしまうアルコールやカフェインは水分にはカウントしないで下さいね。
まとめ


本記事では、誰にでもわかるように簡単に脱水症について解説しました。
簡単に解説をした分、恐怖感は少なかったのではないかと思います。
しかし、脱水症は死に至る病気。
でも意識して水分と塩分を摂取するだけで
予防できる病気
特に今のご時世、皆さんマスクをするため、熱がこもって更に脱水症状のリスクが高いです。
ぜひこの記事を読んで下さった皆さんには、家族や友人にも情報共有をして、大切な人たちを守ってくれたら嬉しいなと思います。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
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