【看護師の資産運用】iDeCo完全解説!長期投資と節税で備えよう

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iDeCoを調べる 看護師

「iDeCo」って名前だけは聞いたことがあります。なぜ資産運用を調べるとiDeCoが出てくるのでしょうか?わかりやすく説明してほしいです。

このような悩みにお答えします。

~本記事を読むとわかること~
iDeCo初心者の看護師でもわかる!
✅iDeCoとは?
✅iDeCoとつみたてNISAの違い
✅iDeCoとつみたてNISAどちらを選ぶべきか
✅iDeCoの始め方

この記事を書いた人
Yuya
  • 看護師・保健師・第1種衛生管理者
    大学病院→産業看護師&会社経営者へ転身
  • 救急看護/災害看護に特化して各種インストラクター資格保有
  • 資産運用(株式/債券/不動産/FX/仮想通貨)
  • 副業ブロガー/ライター
  • SNSフォロワー7400人超

Twitter:(@nurse_trader)

看護師は新人時代から夜勤や残業の手当てが充実しているため、同年代の他の職業と比較すると高水準の収入を得ています。だからこそ僕は看護師と長期目線での資産運用は相性がピッタリだと思っています。

資産運用について調べると必ず目にする、iDeCoやつみたてNISA。「非課税」や「節税」などと聞き慣れない言葉だらけ。難しくて諦めてしまう……。そんな経験がありませんか?

iDeCoやつみたてNISAはプロに運用を任せる「投資信託」を利用する制度です。約2-3万円を長期間積み立てながら運用をする、老後2000万円問題の対策に適した制度となっています。

本記事ではiDeCoの基礎知識を、つみたてNISAとの比較をしながら、資産運用初心者の方にもわかりやすく解説しています。iDeCoを利用した資産運用を検討されている方は最後まで読んでみて下さいね。

Yuya

iDeCoは老後資金を準備するためにピッタリの制度!若いうちから備えることで将来も安心です。

目次

【看護師の資産運用】iDeCo完全解説 ~長期投資と節税で備えよう~

Yuya

僕は看護師と長期目線で考えた資産運用の相性はとても良いと考えています。年齢、経験年数に関わらず安定して高収入を得ることができるからです。資産運用は1年でも早く始めれば始めるほど有利になります。特に老後資金の確保を目的とするならば、今日から行動してみましょう!

iDeCoとは個人型確定拠出年金と呼ばれる私的年金です。規定年齢になると公的年金にプラスして給付を受けることができます。

iDeCoは職種や加入している保険によって掛金が決められており、その中で掛金額を自分で設定して60歳まで毎月積み立てをします。積み立てるお金はプロが株式の運用をする「投資信託」などの購入に充てられます。

積み立てた分は最短でも60歳になるまでは現金化をすることができませんが、節税の効果があるのが特徴であり、運用益と節税分で効率的に資産を増やすことができる制度です。

iDeCoに加入するためにはiDeCoを取り扱っている金融機関での手続きが必要です。僕はSBI証券でiDeCoに加入しています。

iDeCoの加入資格と掛金上限

iDeCoは確定拠出年金法で定められている制度です。この法律は改正を繰り返しています。現在は国民年金を納めている方であれば、60歳未満なら原則誰でもiDeCoに加入できます(企業型確定拠出年金のある一部の企業などを除く)。専業主婦(夫)や公務員の方も加入できるようになっています。

2022年5月には加入できる年齢が引き上げられ65歳まで加入できるようになり、2022年10月には企業型確定拠出年金がある企業でも条件を満たせばiDeCoに加入できるようになります。

iDeCoの掛金は5000円からで上限金額まで1000円刻みで自分で自由に設定することが可能です。上限は加入している国民保険区分によって変動します。以下に示す金額は月額の上限です。

第1号被保険者(自営業):68000円
第2号被保険者(会社員・公務員等)
 企業型DCなし:23000円
 企業型DCあり:20000円
 他の企業年金あり:12000円
 公務員:12000円
※企業型年金の有無についてはご自身のお勤め先に確認してください。
第3号被保険者(主婦・主夫):23000円

iDeCoと企業DCの連携

企業型DCの加入者が、転職等により加入者の資格を喪失した場合は、iDeCoに移換することができます。またiDeCoの加入者が、企業型DCの加入者となった場合は iDeCoの資産を企業型DCに移換することができます。

資産を移換する際には手数料がかかってしまいます。

企業型DC→iDeCo:2829円
iDeCo→企業型DC:4400円

iDeCoで運用できる金融商品

iDeCoで運用できる金融商品の種類は大きく分けて5つあります。iDeCoを利用する証券会社によって一部商品に違いがあります。

選択できる3つの種類

①定期預金
②保険
③投資信託

④コモディティ(金)
⑤国内外REIT(不動産)

①定期預金
元本保証です。ただし増えるのは預金のリスク分のみです。超低金利の昨今、金利は0.01%/年に設定している金融機関が多いため、老後に向けた資産を積極的に増やしたい方にとっては物足りない商品になると思います。ローリスクローリターンの商品です。

②保険
基本的には元本保証です。しかし増えるお金は預金より少しだけ多いという点が特徴です。途中で解約をすると「解約控除」というペナルティが発生するため元本割れのリスクがあります。

定期預金と保険は「元本確保型商品」というカテゴリーに含まれています。どちらもお金が減るリスクはないですが、資産運用の目的である「お金を増やす」力は弱い商品です。

投資信託
株式での運用をプロに任せる商品です。良くも悪くも流動性の高いのが特徴なので元本保証はありません。iDeCoは20-30年といった長期運用を前提にする制度です。経済は常に右肩上がりに成長します。そのため長く運用すればするほど資金は雪だるま式に成長していくのが最大の特徴で、最大の強みです。そのような理由でiDeCoで資産運用する方のほとんどが投資信託を選択されています。

④コモディティ(金)
貴金属である「金」は世の中で数が限られているので、値段は日々変動しています。金の価格も年々上昇する傾向です。

⑤国内外REIT
REITは不動産を運用する商品です。不動産を運用する投資信託のようなものです。不動産も日々価格の変動があるためそこに投資して資産を増やしていく商品です。

投資信託、コモディティ、REITは日々価格が変動する商品であるため、元本保証型の物ではありません。ですが定期的に分配金が捻出されるものもあります。20年、30年という長い期間で考えた時には価格が上昇しているだけでなく、分配金も資産に含まれるため、大きく運用できる可能性が高い商品になっています。

関連:【資産運用】投資信託って?優良商品を選ぶための5つのポイント

Yuya

「投資?貯金?どっちがいいの?」って方は過去の記事も参考にしてみて下さいね!僕はアメリカのS&P500に連動したインデックス商品を選択しています。利率4-6%程度で考慮して計算をしています。

iDeCo運用にかかる手数料

iDeCo運用のために加入時と毎月の手数料が発生します。本記事では2022年3月時点の税込額で紹介します。

必ず発生する手数料

①新規加入or企業型DCからの移換時:2829円(初回のみ)
②口座維持+掛金支払手数料:171円/月
or
②′口座維持+運用のみの手数料(掛金支払いなし):66円/月

最低でも①+②or②′が手数料としてかかります。iDeCoで資産運用する方のほとんどが60歳まで毎月掛金を支払うのですが、途中で支払いを終了して運用のみに切り替えることも可能です。②′支払いを終了して運用のみを行っている場合の手数料です。

これらは最低限かかってくる手数料ですが、それ以外にもいくつか手数料が発生する場合があるので併せて紹介をします。

投資信託を選択する場合の手数料
運用する商品で投資信託を選択すると1年に1回、信託報酬という手数料がかかります。この手数料は固定額ではなく、運用している金額に対して「%」で設定されています。商品ごとに設定されているので、資料請求の際に確認をしてみて下さい。

iDeCoを運用する金融口座変更、企業型DCへの移換手数料:4400円

60歳以降、給付を受ける場合の手数料:1回の振り込みにつき440円

Yuya

僕は毎月掛金を上限で設定して、投資信託を選択しています!初回+毎月171円と1年に1回信託報酬を支払いしています。

iDeCoで運用した資産の給付

iDeCoで運用した資産は60歳以降で給付を受けることができます。

受取開始時期は60歳から70歳までの間で自由に決めることができます。60歳時点で加入期間が10年に満たない場合は、受給開始年齢が引き上げられ、最高で65歳まで引き上げられます。50歳までに加入していれば60歳から受け取りを開始できます。

受取可能な年齢になった時点でiDeCoに加入している金融機関から加入者へ通知が届き、受け取り方法は「一括受取」「分割受取」「一括+分割併用」から選択をします。

万が一、加入者が死亡した場合には、家族がiDeCoで運用してきた資産を受け取ることができます。

iDeCoによる3つの節税効果

iDeCoで資産運用することで3つの節税効果が得られます。

3つの節税効果

①所得税控除
②運用益控除
③給付時控除

iDeCoでの資産運用による資産の増加に併せて、節税効果を得ることで、あなたの資産はより大きくすることが可能です。

①所得税控除
iDeCoへの掛金分は全て課税される分の所得税から減額されます。毎年の掛金を年末調整の際に職場に提出することで所得税控除を考慮して所得税を算出してくれます。

②運用益控除
通常、資産運用で増えた分の資産には20.315%の税金がかかります。しかしiDeCoで運用した分の資産の税金は控除されるので増えた分はそのまま加入者の資産となります。

③給付時控除
iDeCoで運用していた資産は60歳を超えると「一時金」もしくは「年金」として給付を受けることができます。どちらでの受け取りにせよ税金がかかるのですが、iDeCoで運用をしていた分は控除を受けて節税しながら受け取ることを可能です。

運用額、節税についてのシミュレーションを行いたい方はこちらからご確認ください。ちなみに僕の趣味シミュレーション結果は以下の画像の様になりました。

iDeCoとつみたてNISAの違い

資産運用を調べるとiDeCoとつみたてNISAが出てくるけど、どんな違いがあるんだろう?

iDeCoとつみたてNISAの最大の違いは「自由に現金化できるか、できないか」です。

iDeCo→自由に現金化できないが、節税効果が強い
つみたてNISA→自由に現金化できるが、節税期間20年と決められている

iDeCoもつみたてNISAも運用益が非課税になる制度です。どちらも少額を長期間運用することを目的とした制度になります。資産運用について調べると必ず両方目にすると思います。調べてみると難しい言葉ばかりで疲れちゃいますよね。それぞれに特徴があるので表にしてまとめます。

iDeCoつみたてNISA
最低投資金額5000円~100円~
年間投資限度額14万4000円~81万6000円
(職種、保険分類で変動)
40万円
運用可能期間60歳まで20年間

投資対象商品
定期預金
保険
投資信託
(国が認めた)
投資信託
ETF
資産の現金化60歳まで不可いつでも可能
自動積立ありあり
節税効果所得税
運用益
運用益
<iDeCoとつみたてNISA比較表>

「60歳までは現金化ができない」という点が不安要素に思う方がたくさんいるでしょう。それをカバーしてくれるのが毎年の年収に対して発生する税金の軽減と年齢によっては非課税期間が長い点でしょう。

iDeCoとつみたてNISAは併用することも可能なので、自分の資産状況に応じて加入を検討してみるとよいでしょう。

関連:【看護師の資産運用】つみたてNISAで老後2000万円問題を対策

看護師はiDeCoとつみたてNISAどちらを選ぶべきか?

iDeCoとつみたてNISAの違いは少しわかりました。どっちに加入したらいいのでしょうか?

少しずつ理解できてくると、このような疑問が生まれてくると思います。

この疑問に関しては、あなたの資産状況に応じて変わってくるので、はっきり答えることはできません。ですが場合分けをして考えてみようと思うので、現在の状況に近いものがあれば検討してみて下さい。

徹底した節税で「老後資金」を作りたい場合:iDeCo

iDeCoを選択しましょう。60歳までは現金化することはできませんが、老後資金を作る目的としてはピッタリです。所得税と住民税の節税効果はかなり大きく、1年間に数万円だとしても60歳までの期間を考慮すると大きな額になります。それに併せて運用益の節税効果があることを考えると、資産膨れ上がり方はとても大きなものになります。

長期間の運用をしたいが60歳まで現金化できないのが心配な場合:つみたてNISA

資産運用には興味がある…。でも60歳まで資金を現金化することができないことに不安がある場合は、つみたてNISAを選択しましょう。iDeCoのような節税効果はありませんが、つみたてNISAの範囲内での資産運用ならば、運用益の控除を受けることができます。いつでも現金化をすることができるので安心ですが、そのタイミングで元本割れをしているリスクがあることは考慮しなければなりません。

1ヶ月に5-6万円程度を積み立てができる場合:iDeCoとつみたてNISAを併用

iDeCoは職種や保険分類によって変動はありますが月2万円前後の方が多いです。つみたてNISAは1年間40万円。毎月積み立てをするならば月3万3333円となります。1ヶ月5-6万円程度になりますが、看護師の収入があれば若手時代からある程度余裕をもって資産運用を始められるはず。iDeCoとつみたてNISAを満額で積み立てるのがベストですが、キリの良い金額などの設定なども可能ですので、まずは始めてみましょう。iDeCoとつみたてNISAの2重で運用益控除を受けることができるのは、あなたの資産運用における最強の味方になってくれます。

まとめ:iDeCoで明るい未来を築きましょう

iDeCoは老後のために節税をしながら資産運用をしていく商品です。早く始めれば始めるほど、節税と運用益で資産は膨らんでいきます。特に看護師は若い頃から安定した収入をもらえるため、長期間の資産運用と非常に相性の良い職業だと思います。

最後に簡単にまとめます。

iDeCoの基本知識

①毎月の掛金:職業や保険分類で変動
②節税:所得税・住民税控除、運用益控除、給付時控除
③商品選択:iDeCo利用する証券会社の商品から選択

※60歳まで現金化は不可 途中で掛金を減らしたりなくすのは可能

商品選択のポイント

①元本保証型商品(定期預金・保険)で元本は増えないが節税効果を受ける
②元本非保証型商品(投資信託、コモディティ、REIT)でリスクはあるが運用益+節税効果で資産を増やす

そして老後資金だけを考えるならばiDeCoだけで十分です。しかし資産運用のメリットがわかった上で、いつでも現金化できるような運用をしたいのであれば、つみたてNISAも併用することで自己資産を最大化することができるでしょう。

僕が利用しているSBI証券では自分の年収や職業を元に、無料で運用や節税のシミュレーションをすることが可能です。あなたは資産運用を始めることに興味を持っているはず。まずは無料で資料請求をしてiDeCoを始めることでどれくらいの恩恵を受けることができるのか、シミュレーションしてみてはいかがでしょうか?

Yuya

看護師は金融関係と交わりにくい職種です。ですがお金についての知識は大切な教養だと思います。まずは自分の老後のための運用から始めてみませんか?

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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この記事を書いた人

看護師の『スキルアップ』と『QOL向上』を目指して発信しています。
資格:看護師/保健師/第1種衛生管理者
大学病院で8年間勤務。専門は脳神経外科・救急・災害看護・プレホスピタル医療。急変対応に関するインストラクター資格保有。
現在は会社の後継者として産業看護師をしながら経営の勉強中です。

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